土踏まずを痛めないで健康を守ろう

 近視には仮性近視と言う言葉があります。後天的に近視になった人を表現していると理解しています。扁平足も真性扁平に対して後天的に なった人の足を仮性扁平という言葉で表現できると思います。そしてほとんどの扁平の人は仮性扁平に該当します。

 生まれた時は全員扁平足です。仏様も全員扁平ですが、東大寺の金剛力士立像はバランスのとれた5本の指と、たくましい土踏まずを持っています。役割分担 の違いでしょうか。土踏まずが適度にあるほうが仕事、運動を持続的にするには大切な条件です。
 歩くことにより土踏まずのアーチが形成されます。形成に一番大事な時期は10歳ぐらいまでと言われています。鉄も熱いうちに鍛えると言われるように。刀 も鍛えなければなまくらの刃になり、切れ味はにぶく、刃がこぼれる前に、ぐにゃっと曲がってしまうでしょう。よく外遊びをしないで成長期を終わってしまっ た甲骨は、まさにぐにゃっと曲がりやすいのです。またアキレス健もか弱いまま強度を増しません、踵は小さく、土踏まずのアーチは、弓が矢を射る直前の竹部 分の力強いしなりのように、また石造の橋のアーチのような形に、可能な限り、力学的にも強い弧を形成するするようにする事が望ましいと思います。小川に板 を渡しただけの強度のないかけ橋のようでは自分の体重を支え、ごく当たり前の仕事をする能力にも欠けてしまいます。せめて平均寿命まて、健康的な歩行が出 来る状態でありたいとだれしも願うと思います。しかし成長期の歩行が不足すると、親指かひとさし指が長く、小指は小さく、アーチは低く強度がないので、つ まづきふらつきやすい。その回数に比例して扁平の程度を悪化させます。

★ 幼児を持つ親は子供を仮性扁平にさせないようにしよう。

 ・防止策1:成長期は正座をさせない。
 成長期の竹は簡単に曲がるし、節はいともたやすくぽきっと折れてしまうと同じように、柔らかいすねや足首、膝の関節に、自分の体重という重石で圧力をか ければ、かけた方向に変化するのは物の道理です。足首は太くなり、すねは曲がり、膝小僧は大きくなり、関節のつなぎ目にずれを生じます。

 ・防止策2:成長期に木のフロアーを素足では歩かせる。家の近くは下駄をはかせ る。
 安定した平面と適度な木の堅さの上で、足は水平性と膝からくるぶしの中心に垂直的に体重がかかり、指先にも力が入り、土踏まずは緊張し、たくましいアー チの形成をうながし、アキレス健はぶれないピストン運動と同じ軌道を繰り返し、踵の中心に垂直に力を伝達する球関節であるくるぶしの発達に効果的。せっか くのフローリングもソックスを履くとアーチは緊張しないので効果がでません。ソックスは靴を履く時だけにしよう。

 ・防止策3:成長期には高級絨毯より堅めのカーペットにしよう。   
 柔らかい絨毯の上では土踏まずが弛緩してしまい、アーチの形成にはよくない。大人でも上等な絨毯の上で歩き回ると余計に疲れる。
 
★  大人は自分の扁平度合いを確認しよう。

 ・確認1
 両足に体重を乗せ、足を上から平面図的に観察してください。親指関節から2cmアーチ寄りの側面と、踵の内側面を結ぶ平面図に凸面のようなふくらみがあ れぱ扁平、凸面が大きいほど扁平が進行中。(HP、7つの足のタイプのEまたはGタイプ)。まっすぐな面であれば正常。

 ・確認2
 両足に体重を乗せ、ひとさし指と、くるぶしの中央と、くるぶしから10cm上のすねの中央の3点を結ぶ線が内側にくの字型になれぱ゛扁平。くの字がはっ きりしている程、扁平は進行中。直線であれば正常。

★ 扁平の症状があればそれ以上に悪化させず、少しでも改善するように努めよう。

 ・工夫1
 歩くときは、くるぶしの中心が踵の中央上にあるようにして、踵の中心と、ひとさし指を結んだ線上で体重移動させて、左右の足の間隔は5cm離して膝の中 心、踵の中心、ひとさし指が進行方向に左右ともそれぞれが一直線になるように歩こう。最も力学的に無駄のない歩き方です。
 美しい歩きや、モンロー歩きはアーチと親指付け根に必要以上の圧力をかけるので、仮性扁平と外反母趾の原因でもあり、またすねを曲げる原因でもありま す。

 ・工夫2:靴の選び方で改善。
 靴底は厚め堅めで、かかと部分はしっかり固定できる堅めの芯がはいっていることが大事。靴合わせはかかとから。踵が心地よくグリップされて、土踏まず両 側面と甲が固定され、指の側面は緩すぎず、一番長い指の爪が前に支えない靴を履くこと。ふらつきにくい靴であること。

 ・工夫3
 電車やキッチンで立っているとき、左右の足幅を20cmぐらいとり、ひとさし指と、くるぶしの中央と、膝中央を結ぶ線が一直線になるように心がけると改 善に効果的です。

(2004/10/24)
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