足の8つのタイプ


 お足は成長期の環境と食生活に遺伝的素質が三位一体となって形成されるように思います。昭和35年以降経済的に豊かになると、子供は大切にされて家の手伝いもなく、外での遊びもなくなっていきます。、昭和20年代迄の生まれの子供とは様変わりして、昭和40年代の生まれになるとますます華奢な足になっていきます。小学校入学時ぐらいまでに、必要十分な遊びで走りまわっていないと、アキレス健を使う頻度も少なく、踵は未発達で、土踏まずのアーチ形成が弱々しく強度に欠け、つま先にも体重をかけていないので、おや指とひとさし指はひょろひょろと長く伸び、小指は小さく、身体のバランスがとれにくい足になっています。足の変形は睡眠不足、冷え性による血行の停滞、自分の足の構造の能力以上の酷使しすぎによってますます進行していきます。華奢なか弱い足ほど悪化する速度は早いと思います。

 足の長さを足長、親指と小指の関節の周囲を足囲、足囲に平行な甲中央の周囲を甲囲として説明します。甲囲と足囲の差が少ないほど、変形していない若々しい足である証明です。
 

★Aタイプ
理想的な足の基本形。変形なし。細すぎもせず、広すぎもせず、体力的にも、健康的に、バランスの良い足。 足長に対して甲囲がほぼ同じ数字の足。
★Bタイプ
甲高幅広の基本形。変形なし。頑丈な足。小さいときから家の手伝いや、遊びで地上を歩き、走って最大限発達させることができた、足長に対して甲囲が大幅に上回っている数字の足。
★Cタイプ
細足の基本形。変形なし。昭和40年代の生まれの平均的な足。アーチ、くるぶしがか弱く、おや指またはひとさし指が長く、小指が小さい、関節が柔らかく、筋肉が筋張っていないので安定性に欠け、開張足、外反母趾になりやすい条件を備えています。 足長に対して甲囲が10mm強、短い寸法の足。
★Dタイプ
外反母趾の足。親指関節部分に能力以上の負荷をかけ、痛みを我慢していたのが原因。土踏まずのアーチは全く変化していないので、きちっと各部分のフィットする靴を履かれたら、ほとんど歩く能力に影響ありません、くるぶしは肥大化もしにくく、足首も腫れにくい足。外反母趾のために、踵の中心と第2指線上で体重移動する歩き方をして、痛みを取りきるだけの睡眠をとることが大事。
★Eタイプ
回内足。親指が尖って、細い華奢な足、幼児期ほとんど外を歩いていない為、アーチの形成がされず、骨の各接続部分が軟弱で、自分の体重を支えきれずふらついて、アーチが内側に倒壊しつつある現象。只今70%程度の進行。くるぶしの位置も内側にずれ、体重を踵の中心に乗せられず、ますますアーチとくるぶしを痛め、最終的には歩行出来なくなります。 くるぶしの内側が肥大化し、X脚ですねが棒のように真っ直ぐの人は、足首が象さん足になる可能性があります。また膝関節も非常に弱い。睡眠を取って足のふらつきを避けることが第一。
★Fタイプ
回外足。同じく指先が尖って小指の発達のない、細い華奢な足で、踵の緩い靴を履いて、内股の歩き方をしている人は小指側に体重がかかり、くるぶしも外側に移動し、やはり踵に体重を乗せにくくなります。早いうちに、進行方向につま先をまっすぐに出し、踵の中心とひとさし指の線上で体重移動して、踵土踏まずの両側面を固定する靴を履かれたら、それ以上の変化はくい止められると思います。くるぶしの外側が肥大し、くるぶしの位置が外側にずれ、垂直に立つのに不安定になり、すねはO脚に曲がっていきます。
★Gタイプ
外反母趾と回内足の複合型。最悪の状態まで進行している足。通常の歩行は困難。Eタイプの足に睡眠不足、冷え性、さらに前後左右にゆるい靴を履いて、親指間接に自分の能力以上の過重な負荷と、日常的につまづきを繰り替えしている人に特徴的にでる変形です。Eタイプの一層ひどくした状態で、くるぶしや足首に変形、むくみを起こすだけでなく、歩行困難になります。歩ける限界越えないようにして十分な睡眠が最上。
★Hタイプ
真性扁平が進行した足。アーチ自体の弱さから、つまずき、よろけ時の圧力でますますアーチが低くなってゆがみがでた状態の足。短距離より長距離走に向かない足。疲れやすく、足首が腫れやすい足。
(2003/04/01)
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